ITバブル崩壊後、世界は新たな心の拠り所としてBRICSに注目を始めました。ITの次はBRICSです。BRICSというスーパーな成長市場の発見に伴って、日本を含む世界中で投資活動が活発化しました。
折しもアメリカ国内の金利は低空飛行状態にあり、かつての日本同様に土地や住宅を担保とした融資と投機が過剰に行われた結果、土地バブルが発生しました。また、過剰融資に伴う膨大な債権は証券化されて投資家や銀行に販売され、リスクの在処が見えづらい状況になりました。
後から冷静に振り返れば明らかにバブルなのですが、バブルの最中にバブルだと認識するのは人間の性として認めにくいもので、BRICSの成長に伴って永遠に続くニューエコノミーの始まりだなどと、ITバブル時と同様に都合の良い解釈がされ、日本では史上最長の実感なき好景気が小泉・竹中コンビの新自由主義的政策のもとで進み、株価も世界的に2003年から4年に渡って上昇を続けました。
この後にリーマン・ショックが起こる訳ですが、その前に自分が感じていた違和感というのは何だったかというと・・・・んー、何だったっけ^^;
違和感というより、アメリカの上がり過ぎた住宅価格が下落に転じ始めてサブプライムローンの問題がちょこちょこ話題に上り始めていたのを覚えています。何やら雲行きが怪しいぞと。アメリカは住宅バブルだったのではないか、と。そういえば昔、日本でも同じようなことがあった気がするぞ、と。そして・・・・ドーン。ブラック・スワン登場です。
翻って、2014年の今の状況はどうでしょう。中国では土地バブルが何年も言われ続け、高金利を謳い文句にした理財商品とやらが怪しい動きをし始めています。アメリカではさらに金利は下がり、住宅価格も急上昇中です。リーマン・ショック後、世界中の株価は丸5年もの間上昇を続けています。はてさて真のニューエコノミー時代に突入したのでしょうか。
見逃してしまったのですが、昨年末にNHKでこんな特集が放映されていました。
“バブルなのか?” 過熱するアメリカ住宅市場
いつかと全く同じ道を歩んでる気がするのは自分だけなのかしらんヾ(*`Д´*)ノ”